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2017年5月17日から19日の3日間、Dagon TownshipのPeople’s Park内にあるヤンゴンギャラリーで、ミャンマー現代アートの巨匠から新進気鋭の画家、そして日本の故鈴木啓造画伯、計五名の画家の作品を集めた絵画展が開催されます。
「With You」というタイトルのこの展示会には、
Suzuki
Kin Maung Yin
Win Pe
Ko Ko Gyi
そして
Aung Kyaw Min
という五人の画家の作品が展示されます。
Kin Maung Yin、Win Peといったミャンマー現代美術第1世代のリーダーたちの名前が目につきますが、あえて私が着目してるのが Aung Kyaw Min(アウンチョーミン)、 41才の若きアーチストです。
まずは、彼の最新作の一枚を見て頂きましょう。
「なんじゃこれは!」最初の印象です。
アートの世界ではこれを抽象画といいます。その筋の人たちならこれを見て理解できるらしいですが、一般の人にはどうなのか、これでいいのかとおもってしまいます。
こういう絵をその筋でない私のようなもんがどうみればいいのでしょうか。
一番手っ取り早いのは、絵の値段をみることです。絵の値段が高ければ「オー」ということになり、安ければ「フーン」というふうになるわけです。
しかし、それではあまりにも描いた人たちに失礼なのでは?という常識的な方は、その画家がどんな人で、その作品をつくるにあたるまでの過程を調べてみてください。そうするとその絵がどんなものなのか見えてくるでしょう。
Aung Kyaw Minは、自由であることと、良い気持ちでいることを大切にしている画家です。彼が作品の制作にとりかかると、完成までいっきに描き抜きます。コンセントレーションを高めていると、亡き恩師(Kin Maung Yin)を近くに感じるときがあるそうです。そういう時は「死」というものを感じることもあり、危険な状態だと彼は言います。一種のトランス状態に入っているのでしょう。
こういう話を聞き、その画家を少しでもわかってくると、その作品の印象が「オーすごいね」というふうに変わってきます。
でも、そんな話は超有名な画家でもない限りネットでも調べられないよ、とういうのはご指摘のとおり。
この絵画展では、Aung Kyaw Min本人が連日会場にいます。彼の絵をみて、会って、話しをしてみてください。きっとすてきな絵画展になるでしょう。